学校心理士SV・ガイダンスカウンセラー
専門職(教職)修士(小中高・特支学校)
(一社)障がい児成長支援協会代表理事
山内 康彦
『特別支援』という言葉に対して抵抗がある人は現在も多いと思いますが、文科省は、通常の学級にも8.8%特別な支援が必要な子どもがいると公表しています。特別な支援は、もう特別なものではなくなってきているのです。
そのような背景の中、次の問題点があります。
- 特別な支援に関わる専門的な指導者の不足
- 教員の異動や幼保、小中高間の引き継ぎ不足
- 教員や保護者の多忙による必要な支援の不足
これらの問題に対しては、行政も園も学校も全力で取り組んでいます。
しかし、お子さんのことを考えるのであれば、「児童発達支援」や「放課後等デイサービス」の活用は大きな意味があると考えます。
その理由としては、次の点が考えられます。
- 単なる預かりではなく、個の発達や課題に応じた細かな支援ができる環境が整っている。
- 長期的な療育や預かりを通して、支援の基地的機能を果たし、有効で効果的な支援を学校や教師、保護者に発信し、総合的な支援が可能となる。
- 長く同じ担当職員と関わる中で、長期的な見通しをもった教育相談・進路指導ができる。
- 保護者の皆様自身のゆとりが生まれ、お子さんを肯定的に見ることができるようになる。
苦手なことがあるお子さんは、幼少期のうちから「僕にもできたよ」「私の自慢は○○だよ」といった自己肯定感をもたせるように育てていくことが大切です。
現在多くの療育施設がありますが、利便性で選ぶのではなく、お子さんの可能性を伸ばす質の高い場所を選択することが重要です。
わたしたち(一般社団法人)障がい児成長支援協会所属の各施設では、そのような皆様のニーズに応えられるような質の高い療育を全国で展開していきたいと考えて日々活動を行っています。